Nissen Kaiun Singapore Pte., Ltd.殿よりご発注頂きました第720番船・630,000CFT型冷凍運搬船は、傭船者様により「COTE D IVOIRE EXPRESS」と命名され、東京へ向け出帆致しました。途中シンガポール寄港後、喜望峰まわりでコートジボワールへ回航され、西ヨーロッパ～西アフリカのフルーツ、野菜トレードに投入される予定です。本船は西アフリカのバナナ栽培一角を担うコートジボワール共和国へ多数寄港することから「COTE D IVOIRE EXPRESS」と命名されました。今後続く姉妹船も同様に、西アフリカ諸国の国名が入る船名となっております。

傭船者様は遠路はるばるフランス・パリから来日頂き、船主殿はシンガポール、運航会社はUK、他愛媛県、東京都からたくさんのご来賓にお越し頂きました。また西アフリカ・コートジボワール最大の港湾都市・アビジャン/ココディ市長を務めるJean-Marc Yase氏ご家族にもご参列頂き、盛大に式典を執り行う事ができました。造船所として心より感謝申し上げます。

本船「COTE D IVOIRE EXPRESS」は、630,000CFT型冷凍運搬船プロジェクトの第２番船となります。貨物層内は酸素濃度を管理できる最新のCA(Controlled Atmosphere)システムを導入し、SOx対策として排気ガス浄化装置（スクラバー）を搭載し、NOx-Tier3対策として主機にはEGR、補機にはSCRを採用し、エンジンルームからファンネルまでの配置デザインを刷新した最新鋭船になります。オンデッキにはリーファーコンテナの積載数を従来から増やし、更に40トン、8トン油圧シリンダークレーンを計4基備え、港湾設備が不十分な港でもスピーディな荷役を可能にします。

本船「COTE D IVOIRE EXPRESS」が西ヨーロッパ～西アフリカのフルーツ輸送に寄与し、船主殿、関係者の皆様にとりまして宝船になることを心より祈念しております。今後も弊社一丸となり、高品質商船の提供に鋭意取り組んで参ります。