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Sno.687 14,300DWT ステンレスケミカルタンカー 「CHEMICAL FRONTIER」号の命名式を執り行いました

T.A.C.K. SHIPPING, S.A.様よりご発注頂いておりましたSno.687 14,300DWT ステンレスケミカルタンカー 「CHEMICAL FRONTIER」 号の命名式を2022年11月28日に執り行いました。


命名式当日は天候にも恵まれ、本船式典の為、国内外より多くのご来賓の皆様にご参列頂きました。
盛大に命名式を執り行うことができましたことに、造船所一同心より感謝致します。

本船はIMO(国際海事機関)によるNOx(窒素酸化物)3次規制(TierⅢ)に対応した「舶用SCR(選択的触媒還元法)システム」を搭載する世界初の小型ステンレスケミカル船となります。

SCRは使用する尿素水用のタンクや装置そのものの大きさから、小型船への機関室への配置が非常に難しく、主機メーカーであるマキタ(高松市)の協力を受けて、本船の建造を実現致しました。

又、同船は最新の電子制御エンジン(6S35ME-C9.7)を搭載することで、2025年から開始されるCO2排出量を基準値比30%削減するEEDI-Phase3を満たした、現時点で見込まれる全ての排出規制に対応する非常にエコフレンドリーな船型となっております。

本船は八戸を出港後、韓国蔚山にて補油、荷役を行い、中国、シンガポール、エジプト、イスラエル、トルコに寄港予定となっております。今後はヨーロッパを中心に数種類の化学石油製品の運搬を行います。本船「CHEMICAL FRONTIER」号がご関係者の皆様にとって「宝船」となり、世界の海でご活躍することを祈念致します。

来年早々にはシリーズ2隻目のお引渡しも控えておりますので、造船所一丸となって、引き続きより良い船を建造できるよう、一層精進して参ります。